わたしは今までいったい何をして、何と戦ってきたのだろう
人生ははかなく短い
初秋に流れる風のように
その心地良さはあっという間に吹き抜ける
いったい私は今まで何をしてきたのだろうか
通り抜けて
吹き抜けて
走り去って
しまうだけ人生は
もしかしたら、わたしの周りに集まるものすべて
わたしの友人であり
わたしの人生のすべてなのかもしれない
わたしはわたしの人生の為にわたしを捨てる
そうなのだ
わたしが生きていくのにわたしはいらないのだ
わたしの人生の中でわたしはほんの一部分でしかないのだ
わたしはいらないのだ
優しさが心にしみる
初秋の夕暮れにウォーキングすれば
夕陽とともにさわやかな風がわたしの体を吹き抜ける
その風だけが生きていることを実感することが出来るものかもしれない
ひとは死にたくないと想い悲しみに暮れる
人はまだまだやりたいことがあるのだと
抵抗も続ける
わたしがまだまだやりたいこととは
何であろう
もう少し歌いたい
もう少しお酒も飲みたい
妻と一緒に映画も見たい
はたしてその程度のことなのかもしれない
本当にやりたいこととは
読書をしたい
美味いものももう少し食べたい
もっとじっくり執筆もしたい
ひとが喜んでくれるような事業もしたい
確かにその程度のことなのだ
健康に気を使い
運動をして
すべてに楽しんで
遊んで
仕事も楽しんで
無理をせず
余裕をもって
穏やかに
緩やかに
温かく
優しく
生きていく
いつか死んでしまうまで
この歳になってわたしはもう一つ
人生の壁を乗り越えなければならないのかもしれない
「人生を生きるのは、敵と戦うより難しい」
「人生は自分との戦いだ」
これは横綱白鵬の言葉だ
素晴らしい
わたしがこの歳になってひとつ壁を乗り越えなければならないのは
まさにそういう壁なのだ
「自分と戦う」
これはまさに宗教的意味合いのある言葉だ
仏教の『無』や『空』に通じる言葉だ
「自分に勝つ、そして楽しんで生きる」
けっして怒らない、けっして悲しまない
自分と戦えば
それも可能だ
自分に勝てれば、どんな敵にも勝てる
自分に勝つ勇気があれば、どんなことでも上達できる
自分を打ち負かすことが出来れば
わたしの人生は成功を収められるだろう
《敵は自分だ》
《その他のものすべては、敵などではないのだ》
やりたいことをやりたいようにやって生きる
これからの自分の行動、自分の時間のすべてはわたしの人生の為にあるのだから
わたしはわたしの人生の為に楽しく生きる
それはけっしてわたし自身の為では無いのだ
このお墓は素晴らしい……
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